本展では、「日新除魔図」をはじめとする小布施にもたらされた北斎の作品や、北斎から教えを受けた鴻山の作品などをご覧いただけます。天保の改革により絵を描くことをが難しい状況に陥った北斎は小布施の豪農商である高井鴻山の招きで小布施を訪れ、祭屋台の天井絵や岩松院の「八方睨み鳳凰図」などの作品を残しました。北斎にとって小布施は自由に創作活動できる癒しの場所であった一方、小布施の人々にとっても江戸の売れっ子浮世絵師の作品を間近に見ることは貴重な体験だったに違いありません。この企画展を通して、ぜひ当時小布施に吹いたであろう江戸からの風を感じてください。